よくあるご質問
01 どのようなメカニズムで土壌病害が抑制されるのですか?
太陽熱処理用 善玉菌(EM)は、乳酸菌をはじめとした有機酸を作り出す嫌気性微生物(発酵系微生物)が主体の資材です。土壌に太陽熱処理用 善玉菌(EM)を散布(または土壌潅注)した上で湛水(たんすい)することで、土壌が嫌気(酸素がない)状態となります。太陽熱で土壌内部が30℃〜40℃付近になると善玉菌(EM)が活発に働き、土壌中の有機物をエサにして有機酸を多く産生します。
有機酸は青枯れ病菌等の病害菌に対して抑制的に働くだけでなく、もともと土壌にいる善玉菌の活性を高めます。これにより、土壌内の病害菌占有率が低下するため植物への病害を抑制することが出来ます。
02 『太陽熱処理用 善玉菌(EM)』とは何ですか?
光合成細菌という有機物の合成を行う微生物と、乳酸菌や酵母といった発酵分解を行う微生物を共生させた複合微生物資材のことをEMと呼んでいます。これらを共生させることで、病害菌の少ない健全な土壌菌のバランスを整えることができます。『太陽熱処理用 善玉菌(EM)』は、その中でも光合成細菌を強化しています。
03 『太陽熱処理用 善玉菌(EM)』は安全ですか?
毒性はなく無害です。安全性試験として以下の試験を実施し、いずれの結果も問題なく安全であることが確認されています。
・ウサギを用いた眼刺激試験
04 実施できる圃場、できない圃場の条件はありますか?
湛水(たんすい)処理を行う関係上、水が抜けてしまう圃場や勾配のある圃場には不向きです。
05 土壌処理の前にやっておくべき事はありますか?
湛水処理後にビニルフィルム(別途ご用意ください)を掛けて頂く関係上、土壌表面が平坦である必要があります。併せて、大きな雑草はビニルフィルムを突き抜ける可能性があるため、耕起して雑草を取り除いておいてください。
06 土壌処理はどこまで作業してもらえるのですか?
当スタッフが行うのは『太陽熱処理用 善玉菌(EM)』の運搬と圃場への散布までとなります。散布前の耕起、散布後の湛水処理、湛水処理後のビニルフィルム掛けはご依頼主様にて行って頂く必要があります。
07 実施事例はどれくらいありますか?
2020年4月現在、静岡県伊豆の国市の7つの生産者様にて実施頂いております。